「せっかく5G対応スマホを買ったのに、格安SIMに乗り換えたら5Gが使えなくなった…?」
「格安SIMでも5Gって本当に速いの?」
こんな疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。2025年現在、格安SIMでも多くの事業者が5G通信に対応していますが、回線やエリア、速度の実態はキャリアと少し異なります。この記事では、格安SIMで5Gを使うための条件、実際の速度、注意点、活用方法を詳しく解説します。
1. 格安SIMと5G対応の現状
かつては格安SIM=4G専用というイメージがありましたが、現在はほとんどの主要MVNOが5Gオプションを提供しています。
-
IIJmio、mineo、NUROモバイル、日本通信SIMなどは無料で5Gオプションが利用可能
-
サブブランド(LINEMO、povo、UQモバイル、ワイモバイル)は標準で5G対応
つまり、5G対応スマホを持っていれば格安SIMでも5G通信は可能です。
ただし、提供エリアや速度はキャリアとまったく同じではなく、いくつか注意点があります。
2. 格安SIMで5Gを使うための条件
-
5G対応スマホを持っていること
iPhoneならiPhone 12以降、Androidなら2020年以降のミドルレンジ以上の機種が多く対応。 -
5Gエリア内であること
都市部ではエリアが拡大していますが、地方ではまだ4Gが中心。キャリアのエリアマップを必ず確認しましょう。 -
5Gオプションを有効化すること
IIJmioやmineoなどは申し込み後にマイページから5GオプションをONにする必要があります。 -
APN設定が正しいこと
古いプロファイルを使っていると5G通信が有効にならない場合があります。最新のAPN設定に更新しておきましょう。
3. 5Gと4Gの速度の違い
5Gは理論上、最大で4Gの約10倍の通信速度が出るとされています。
実際の速度は以下のような傾向があります。
-
都市部の実測値
下り:200〜600Mbps、上り:30〜70Mbps程度 -
4G回線の実測値
下り:20〜80Mbps、上り:10〜20Mbps程度
動画の4K再生や大容量アプリのダウンロードは5Gだと体感で速いと感じる場面が多いですが、SNSやWeb閲覧では4Gとの差が体感しにくい場合もあります。
4. 格安SIMで5Gを使うメリット
-
料金そのままで高速通信
多くのMVNOは5Gオプション無料。追加料金なしで5Gが利用できるのは大きな魅力です。 -
動画やゲームが快適
大容量コンテンツの読み込みが速く、クラウドゲームやリモートワークでも遅延が少ない -
今後の普及に備えられる
5Gは今後ますます普及し、6G時代までの標準通信方式になるため、今から対応しておくと安心です。
5. 注意点とデメリット
-
対応エリアがまだ限定的
地方では5G対応エリアが狭く、4G接続になることが多い -
速度はキャリアより劣る場合もある
MVNOは回線帯域を借りているため、混雑時間帯は速度低下が発生 -
バッテリー消費が増える
5G通信は電力消費が大きく、バッテリー持ちが短くなる可能性があります
6. 5Gを活用するおすすめの使い方
-
テザリングでPCやタブレットを接続
5Gなら自宅Wi-Fi代わりにも利用可能。外出先での作業が快適になります。 -
動画や音楽を高音質・高画質で楽しむ
ストリーミング再生が安定するので、YouTube 4K、Netflix UHDも快適。 -
クラウドサービス活用
Google DriveやOneDriveへの大容量ファイルアップロードも高速化。 -
オンラインゲーム・クラウドゲーム
低遅延でプレイでき、ストレスが少ない。
7. 5G非対応エリアで快適に使うコツ
-
低速時でもSNS閲覧や音楽再生は問題ないので用途を分ける
-
mineoやNUROモバイルの「バースト機能」(通信開始直後だけ高速)を活用
-
自宅や職場ではWi-Fiを使い分けてデータ消費を抑える
8. これから格安SIMに乗り換える人へのアドバイス
5G対応スマホを持っているなら、今後の普及を考えて5G対応MVNOを選ぶのがおすすめです。
-
都市部:LINEMOやpovo、IIJmioの5Gオプション
-
地方:楽天モバイル(5Gエリア拡大中)やUQモバイルが安定
申込前に必ずエリアマップを確認し、速度や口コミもチェックすると失敗を防げます。
まとめ
格安SIMでも2025年現在、5G通信は十分に活用可能です。
対応端末・エリア・オプション設定を揃えれば、追加料金なしでキャリアと同じ5G通信を体験できます。
ただしエリアや混雑時間帯による速度低下、バッテリー消費などの注意点も理解しておきましょう。
正しく設定し、用途に合わせて使いこなせば、格安SIMでも最新の5Gライフを快適に楽しめます。