「格安SIMに乗り換えたいけど、海外旅行や出張のときちゃんと使えるの?」
「国際ローミングができるのか不安…」
そんな悩みを抱える方は多いでしょう。キャリア時代は自動で海外ローミングが使えましたが、格安SIMでは事前設定やプラン選びが必要になることがあります。この記事では、格安SIMを海外で使う際の注意点、設定方法、通信費を節約するコツ、渡航前にやるべき準備を詳しく解説します。
1. 格安SIMは海外で使えるのか?
まず知っておきたいのは、すべての格安SIMが海外ローミングに対応しているわけではないということです。
対応していない事業者では海外で通信ができず、現地SIMやレンタルWi-Fiが必須になります。
-
海外ローミング対応の代表例
LINEMO、povo、楽天モバイル、日本通信SIM(合理的かけほプラン) -
非対応、または音声通話のみ対応の例
IIJmio(データローミング非対応)、mineo(音声通話のみ可)
申し込み前に公式サイトで「国際ローミング対応」かどうか必ずチェックしましょう。
2. 渡航前に必ずやるべき3つの準備
① 国際ローミングの設定を有効化
多くの格安SIMは、マイページから国際ローミングの事前設定が必要です。
設定していないと海外到着後も通信できません。
② APN設定と動作確認
海外利用時はAPNが自動切り替えされる事業者が多いですが、古い機種では手動設定が必要な場合があります。
渡航前に国内で一度モバイルデータ通信をOFF→ONにして動作確認しておくと安心です。
③ 料金プランを確認
海外ローミングは従量課金だと高額になることがあります。
-
楽天モバイル:月2GBまで無料
-
povo:24時間データ使い放題トッピングあり
-
LINEMO:海外パケットし放題(1日990円)
渡航日数と通信量に合わせてプランを選びましょう。
3. 海外で使える通信手段の選択肢
格安SIM利用者が海外で通信する方法は大きく4つあります。
① 格安SIMの海外ローミングを使う
メリット:SIM差し替え不要、日本の番号がそのまま使える
デメリット:国や事業者によっては料金が高め、通信速度が遅い場合あり
② 現地SIMカードを購入
空港や街中で購入可能。
メリット:安い、通信量が多い人向け
デメリット:SIM差し替えが必要、日本の番号にかかってきた電話は受けられない
③ eSIMを追加購入
AiraloやUbigiなどの海外eSIMサービスを利用すれば、日本にいながらオンラインで購入・設定可能。
デュアルSIM対応端末なら、日本の番号を保持したままデータ通信は現地eSIMで行える。
④ 海外Wi-Fiルーターをレンタル
メリット:複数人でシェアできる、SIM差し替え不要
デメリット:レンタル料金が高い、充電や端末持ち歩きが必要
4. 通話やSMSの取り扱いに注意
海外ではSMS認証や電話が必要になる場面があります。
-
国際SMSは1通あたり数十円〜数百円かかる
-
着信は無料でも、発信は国際通話料金になる
対策:LINE通話やSkypeなどのIP電話アプリを併用すればコストを抑えられます。
5. 海外利用時の通信費節約テクニック
-
渡航前に必要なアプリや動画をダウンロード
-
現地ではWi-Fiがある場所でまとめて通信
-
位置情報や自動同期をOFFにする
-
必要ないアプリのモバイル通信を制限
こうした工夫でローミング料金を数千円単位で節約できます。
6. よくあるトラブルと解決策
-
圏外のまま繋がらない → 設定から「データローミングをON」、端末再起動
-
異常な高額請求 → 定額プランを使わずデータ通信した可能性大。次回からは定額オプション必須
-
現地SIMが認識されない → SIMロック解除されていない可能性。帰国後キャリアで解除手続き
7. 帰国後にやるべきこと
帰国後は、APNを日本の格安SIM用に戻すか、プロファイルを再インストールします。
また、国際ローミングをOFFにしておかないと、意図せず高額請求が発生する可能性があるため注意しましょう。
まとめ
格安SIMは海外でも使えますが、事前準備と料金プラン選びが重要です。
渡航前にローミング設定・料金確認・バックアップを済ませ、必要ならeSIMや現地SIMも検討しましょう。
しっかり準備しておけば、現地でも快適にスマホを使いながら、余計な通信費を払わずに済みます。
海外旅行や出張が多い方にとっても、格安SIMは十分選択肢になり得ます。