格安SIMに乗り換えれば毎月のスマホ代を大幅に節約できますが、知識がないまま契約すると「思っていたのと違う…」と後悔する人も少なくありません。特に初めて乗り換える人は、キャリアとの違いや設定の手間を知らずに申し込んでしまい、使い勝手が悪くなったり追加費用がかかったりします。この記事では、格安SIMで多くの人が経験する10の失敗と、その対策を具体的に解説します。これを読めば、初めてでも安心して格安SIMデビューができます。
1. スマホが使えなくなる(対応バンドやSIMロックの問題)
格安SIMの一番多い失敗が「SIMを差し替えたら圏外のまま」というケースです。
原因の多くは以下の2つです。
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SIMロックが解除されていない
2021年以降に購入した端末は原則SIMフリーですが、それ以前のキャリア端末はロック解除が必要です。マイページや店頭で手続きしましょう。 -
対応バンドが合わない
海外スマホや古い機種は、格安SIMが利用する周波数に対応していない場合があります。事前に「動作確認端末一覧」でチェックが必須です。
対策:申し込み前に必ず端末の対応可否を確認。中古端末を購入する場合も、SIMフリーかつ対応バンドが合っているか確認しましょう。
2. キャリアメールが使えなくなる
「@docomo.ne.jp」「@softbank.ne.jp」などのキャリアメールは、格安SIMでは基本的に使えません。
これを知らずに乗り換えると、学校や会社、銀行、通販サイトからの重要なメールが届かなくなり大問題になることも。
対策:乗り換え前にGmailやYahoo!メールなどのフリーメールを取得し、各種サービスの登録メールアドレスをすべて変更。家族や友人にも事前に新しいアドレスを知らせましょう。
3. 混雑時間帯に通信速度が遅すぎる
格安SIMはお昼休みや夜の時間帯に速度が落ちやすいです。動画が止まる、SNSが読み込めないなどの不満が出やすいポイント。
対策:口コミや速度測定サイトを事前にチェック。安定した速度が欲しいなら、LINEMOやpovoなどのキャリアサブブランドを選ぶと安心です。
4. データ容量を使いすぎて追加料金が高額に
キャリア時代より安いプランを選んだのはいいものの、容量が足りず毎月追加購入して結果的に高くつくパターン。
対策:まずはキャリアでの過去3ヶ月の使用量を確認し、少し余裕のある容量を選ぶ。余った分は繰り越せるプランだと無駄がないです。
5. 通話料が高くなった
格安SIMは通話料金が30秒あたり11円が一般的。キャリアのかけ放題に慣れていると、電話代が意外と高くなります。
対策:専用通話アプリ(IIJmioみおふぉんダイヤル、楽天リンク)を使うか、10分かけ放題オプションを付けると通話料を半額〜無料にできます。
6. 店舗サポートがなくて困る
格安SIMの多くはオンライン申し込み・オンラインサポートが基本。設定に自信がない人は戸惑いがちです。
対策:店舗を持つ格安SIM(UQモバイル、ワイモバイル)や、チャットサポートが充実している事業者を選ぶ。開通作業はWi-Fi環境で落ち着いて行いましょう。
7. 支払い方法で申し込めない
格安SIMの支払いはクレジットカードのみ対応のところが多く、口座振替やデビットカードでは申込不可の場合があります。
対策:申込前に対応する支払方法を確認。クレジットカードを持っていない場合は、口座振替可能なイオンモバイルや楽天モバイルを選ぶと良いです。
8. 解約タイミングを間違えて二重請求
キャリアと格安SIMの請求締め日が異なると、乗り換え月に二重請求になることがあります。
対策:キャリアの締め日と解約日を確認し、月末に乗り換えるか、日割り対応のある格安SIMを選ぶと無駄が減ります。
9. 電話番号が消えた/使えなくなった
MNP予約番号の有効期限が切れたまま申し込んだり、開通手続きを放置すると電話番号が利用停止になる可能性も。
対策:MNP予約番号取得後はなるべく3日以内に申し込む。SIM到着後は速やかに回線切り替えを行いましょう。
10. セキュリティやフィルタリングが弱い
キャリアの「あんしんフィルター」「迷惑電話ブロック」などがなくなることで、不安になる人もいます。
対策:Googleのファミリーリンク、迷惑電話対策アプリ、セキュリティアプリを導入して自衛しましょう。
まとめ
格安SIMは賢く使えば毎月数千円〜1万円近い節約ができますが、事前準備なしで契約すると思わぬ落とし穴にはまることがあります。
今回紹介した失敗例と対策をチェックリストとして活用し、申し込み前に端末・料金・サポート・メール・MNP番号などをしっかり確認しましょう。正しい手順で乗り換えれば、快適でお得な格安SIMライフがすぐに始められます。